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目の疾患・治療

結膜下出血

 

突然、白目が真っ赤になった

 白目は結膜という透明な膜で覆われております。この結膜と白目との間に在る組織の血管が破れて出血した血液が結膜下に貯留すると、白目の一部が真っ赤になります。これを結膜下出血(結膜出血)と呼びます。

 出血時あるいは出血後に軽度の異物感や違和感を自覚することがありますが、多くは無自覚、無症状で、他人に指摘されたり鏡を見て偶然気づくことが多いです。

 原因として、咳、怒責、重いものを持ち上げるなどの‘いきみ’による静脈うっ滞、血液凝固能が低下する薬の服用や肝・腎疾患、打撲などの外傷などがありますが、問診してもこれらに該当せず、原因が不明なことが多いです。原因不明な出血の発症は50歳以上が多く、部位は瞼の縁付近に多いことから、加齢に伴って弛緩した結膜が瞼の縁でよじれて起こるという考えがあります。同じような機序で、ソフトコンタクトレンズの装用者は脱着時に結膜をよじって起こすことがあり、注意が必要です。

 結膜下出血は多くは1週~2週間、長くても3週間で自然に吸収され、後遺症を残さずに治るため、治療は特に必要ありません。一回起こるとニ、三回癖のように起こることもありますが、それでも心配いりません。ただし出血が止まらずに異常なほど結膜が膨れ上がったり、何度も繰り返し起こるようなら、血小板や凝固因子を著しく消費する病態であるDIC(播種性血管内凝固症候群)などを疑う必要があります。

 

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