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目の疾患

18.視神経乳頭陥凹拡大

 

「視神経乳頭陥凹拡大」と云われたら

人間ドッグや眼科で、視神経乳頭陥凹拡大を指摘されたら、それは緑内障の疑いを意味します。

 

緑内障とは、視野に特徴的な欠損が生じて除々に進行する目の病気で、通常は眼圧を十分に下降させることで、その進行を抑えることができます。わが国では40歳以上の20人に1人が緑内障と推定されるほど頻度が高く、いまでも失明原因の常に上位を占めている病気です。緑内障は患者の自覚なしに進行するため、早期発見と早期治療がたいへん重要です。

 

緑内障初期画像

緑内障であるかどうかを調べるために、まず眼底を観察します。眼底には視神経が眼球を貫いて頭をのぞかせているところがあり、これを視神経乳頭と呼び、視神経乳頭内にあるへこみの部分を陥凹と呼びます(図:正常)。

 

陥凹の拡大は緑内障を示す大きな特徴ですが、陥凹の大きさには個人差があり、大きな乳頭ほど陥凹が大きいので、陥凹が大きいだけでは緑内障と断定できません。

 

陥凹が大きくなると、相対的に乳頭の縁は狭くなります。この縁は乳頭部において神経線維が存在する重要な部位です。陥凹の拡大がさらに進行すると、縁が部分的に薄くなり、切れ込みが出現します(図:緑内障初期)。乳頭から続く神経線維層は通常は白銀色ですが、切れ込みから扇状に広がる神経線維束のところだけが黒~赤っぽく抜け落ちた色であれば、何割かの神経線維が欠損していると判断できます。切れ込みに続いた神経線維層の欠損が確認でき、さらに視野検査でその欠損に相当する特徴的な視野欠損を認めれば、緑内障と断定できます(下図)。ただし、視神経線維層欠損は最も早期に生じる緑内障の眼底変化で、乳頭陥凹拡大や視野欠損よりも先に生じている場合も多く、視神経線維層の20~30%が障害されて初めて視野検査で視野欠損が検出されます。

 

グラフ

 

巨大乳頭&強度近視・乳頭出血

これらの緑内障を示す所見は個人差が大きく、また判定が困難な症例も少なくありません。大きな視神経乳頭では生理的陥凹は大きく、小さな乳頭では陥凹がはっきりしないこともあります。強度の近視眼では、耳側の乳頭の縁は薄くなっているうえ、網膜の色調は全体的に赤っぽいため神経線維層の欠損が判断しにくくなっており、緑内障であるかどうかを判定し難いことが多いです(図:巨大乳頭&強度近視)。ただし、強度近視眼は緑内障の頻度が高く、視野検査をして現時点で視野欠損があるかないかを調べておいたほうがよいでしょう。

 

視神経乳頭に出血があると指摘された場合でも緑内障の疑いがあることを意味します(図:乳頭出血)。乳頭出血はそれが観察されたときには、縁の切れ込みや神経線維層の欠損を認めることが多く、また、乳頭出血が観察された症例ではそうでないのと比べて視野欠損の進行が速いことも知られています。

 

眼圧が高いと緑内障の割合が増えるため、現時点で緑内障の疑いがなくても、高い眼圧には注意が必要です。我が国の40歳以上の平均眼圧は15mmHg前後で、正常値の上限は20mmHgです。眼圧が平均より低くても緑内障であれば、その眼圧はその人にとって緑内障を引き起こした値であるため安心はできませんが、眼圧が低いほうが高い場合より緑内障の進行は遅いようです。

比較画像

 


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