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目の疾患・治療

閃輝暗点

「突然光って片半分が一時的に見えなかった」

閃輝暗点の特徴

 輝く光が突然現れ、その光の向こう側が一時的に見えなくなった経験はありませんか?その発作的な光の現象は閃輝暗点かもしれません。閃輝暗点の典型的な症状は、光る点が視野の中心付近に現れ、視野の右半分(あるいは左半分)に偏って次第に拡大し、その光の縁はギザギザした「歯車」あるいは「中世西洋の城砦」様の形に見え、その光によって右半分(あるいは左半分)の視野は遮られます。瞼を閉じても光は消えずに見えたままですが、5~20分ぐらいで自然に消失します。

 

 閃輝暗点は視覚領域の大脳に由来しており、両目共に同じ光の映像が見えているのが特徴です。もし片目にのみ光が見えたなら、その片目に何らかの変化が生じたと考えられますが、閃輝暗点のように両目共に同じ光の映像が見える場合は、映像を処理する大脳側の問題であることがわかります。ただし残念なことに、発作の最中に左右の目をそれぞれ遮蔽して、どちらの目に光が見えているかを確認している患者は少なく、多くの方が視野の右半分(あるいは左半分)のほうに見えたから右目(あるいは左目)に見えたと答えられます。閃輝暗点を疑う方には、次の発作時に左右どちらの目に光が見えるかを冷静に確認していただくように指示しています。

閃輝暗点と片頭痛

 閃輝暗点は視覚を司る大脳に栄養を送る大血管が一過性に収縮することによって起こり、この収縮に引き続いて大血管が急に拡張すると、片頭痛が起こります。従って、発作的な光に引き続いて頭痛が起これば、その光は閃輝暗点である可能性が高いと言えます。

 片頭痛は女性に多く10歳代から20歳代に始まり、妊娠中や40歳を過ぎると頻度は減じて、閉経以後はほとんど起こらないという性質をもちます。多くは家族歴があります。片頭痛の10~15%に前兆である閃輝暗点がありますが、閃輝暗点のみの場合は、片頭痛年齢を超えてから起こることが多いです。高齢で片頭痛類似の頭痛が出現した場合は単に片頭痛とせず、脳神経外科に受診すべきです。

 

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