
結膜手術
結膜弛緩症手術
弛緩した結膜が下眼瞼縁からはみ出すと、下眼瞼縁のスペースを占拠するため涙液が貯まらずに眼表面が乾き、また瞬きするたびに角膜および下眼瞼縁に触れて異物感を生じます。これを結膜弛緩症と云います。
点眼治療にて症状が改善しない場合、弛緩した結膜の余剰分を減らす手術しか有効な治療法がありません。手術には余剰分の結膜を、①凝固、②縫合、または③切除する方法があります。
点眼麻酔を行い、①の凝固術の場合、余剰分の結膜を摘んで、凝固して短縮することを数回繰り返します。②の縫合術の場合、余剰分の結膜を角膜から離れた方向に手繰り寄せて強膜に縫い着けます。③の切除術の場合、余剰分の結膜を切除して残った結膜を縫合します。
術後には眼瞼の腫れ、結膜のびらん、浮腫、および出血が生じ、そのため疼痛や異物感が起こりますが、点眼および内服にて1~2週間で除々に軽減します。③の切除術後には、創の離開、肉芽形成が起こることがありますで、洗顔は3日目から注意して行い、眠前の眼帯装用を1週間行い、抜糸は2週間後に行います。

翼状片手術
角膜に及んでいる白い膜は翼状片と言い、緩やかに角膜中央へ進行します。翼状片がある程度進行すると、角膜乱視が大きくなって視力が低下しますので、切除する手術が必要になります。
翼状片を切除するだけでは再発することが多いため、当院では再発をできるだけ防ぐ目的で結膜の一部を移動させて切除した部位を被う手術(有茎弁移植)を併用しています。
有茎弁移植を併用しても再発することがあり、特に60歳以下で翼状片が小さい場合は再発することが多いです。また再発して進行すれば、角膜乱視がさらに強くなって視力が低下したり、あるいは眼球癒着により眼球運動障害が起こるなど、病態がむしろ悪化することがあります。
手術後2~3日はゴロゴロした異物感、痛み、充血が起こります。抜糸は術後5~7日目に行います。また、入浴は術後当日から可能ですが、洗顔、洗髪は手術当日のみお控えください。